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「きれいなものを」




夜のようなところにいた君が


まるできれいなものを見るように


僕を愛してくれるので


僕は少し辛くなって


繋いだ手を揺する




「そんなに、まぶしいものをみるように


こっちをみなくて大丈夫だよ」





そんな声に揺らいでくれないくらい


君が微妙なのも知ってるから


かわりに、かわりに


手を揺する


そんなに、まぶしいものを見るように


こっちを見なくて大丈夫だよ。




僕はたとえば、
日本海に落ちる紙風船のような夕陽でもなくて
冬のなんだか暖かそうに見える街灯でもなくて
冷えた夜に輪を作る、さえざえとした月でも、なくて




35.6度の平均体温の


ただのひとだよ。




そんな声に揺らいでくれないの


知ってるから






ゆらゆらと手を揺する




まぶしいものをみるように


きれいなものを見るように、


こっちを見なくて大丈夫だよ






僕はただただ、君を好きなひとだよ





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