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「0817 浜にて」



砂浜にだちょうが死んで
捨てられていた


白い貝が
その回りに
いじらしそうに並んでいた


母は言う
コウノトリじゃなかったのだから。


そうか、と僕はいたく同情した。


そのだちょうはコウノトリではなかったのだ。


(コウノトリではないだちょうを見たのは、僕はそれがはじめてだった。)



爆竹が
鳴った


母が鳴らしたのだと思った


だちょうは砂に頭をつっこんで死んでいた。


逃げ切れたのだと、思ったんだろうと思った。


逃げ切れたと、思ったのだろうと。

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