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「しつれん」









蛍光のマフラー、もう消えない残像

それにまだらをつくる雪、もう少しでバスが来ること。




雪梅の下

君が笑った。頬が赤くて、前を向いた。





歌うのなら、その日のことを

おさなくても、その日のことを




雨は

虹を作ってはくれなくて

まだ

手を繋ぐしかしらない

クッキーの

焦げた匂いのする秋

僕たちはしつれんをしてしまったので

しつれん、と

それについてはなした

まだきっちりしたこともしらない





白色のダッフル、あめ色のタイヤ   が

かけぬける汚濁に、ぬらされた横顔。



雪梅の下

君が笑った。しょうがないね、前を向いて




歌うのなら、その日のことを。

拙いので、その日のことを。





雪は午前午後かまわず降り続いたらしくて、バスがくるまでもう少し
まだしらない こい うしなうこと 恋のこと 失ということ なんて ね




ぼくは

夏にラムネをあけると

約束を

繰り返した

君は

ヨーヨーを釣ると

指切りをした

まだきちりとしたこともしらない

赤い糸ももちろんしらないのだと

笑った君も笑った

似てる、とおもった。




十字路の信号、もう消えない残像

くるとこないをまだらにする雪



雪梅の下

君が笑った じゃあねと思って僕も笑った



歌うのなら、その日のことを

それがどうでも、その日のことを。
















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